久しぶりに地元『巡礼古道』、『田楽辻子の道』から『釈迦堂』までを歩いて

令和3年(2021)6月20日

『巡礼古道』も辿り、さらに『田楽辻子(でんがくずし)の道』から『釈迦堂口(正式には国指定史跡大町釈迦堂口遺跡)』までを歩いてみました。

田楽辻子の名前の由来は、北条泰時が義時の菩提を弔うために建立した『釈迦堂』の前に田楽師が住んでいたことからついたと言われています。

久しぶり『巡礼古道』を歩こうと思ったのは、嘗て、この山道の途中に家庭で剪定した枝や草が崖下に向けて捨てられることが度々あり、そのことに対しての禁止を伝える看板を設置したものがなくなってしまっている、というお電話を頂いたことからです。そして『釈迦堂』は、崩落事故で長いこと通行止めになっていますが、いよいよ改修工事が行われる計画が設計まで終わり、工事着工が見えてきたことがあるので、改めて現地を見に行くことも目的でした。

『巡礼古道』の山道は、宅間谷戸の東側を通るルートです。摩崖仏や更新塚を久しぶりに確認しながら、足もとには「竜のひげ」の小さな花が足もとで沢山咲いていたり、ヤマユリがったり、赤いキノコが枯れ木に並んでいたりと興味深いものばかり、そして桑の実が橙色に透き通ってなっている枝が目の前に伸びてきて、思わず一つ所望しました。甘酸っぱくで懐かしい味でした。

道は一旦鎌倉逗子ハイランドの分譲地緑地に出ます。途中、看板がないのは確かに確認しました。緑地から宅間谷戸に下ります。谷戸の上の方では、宅間川の一部をハンゲショウが埋め尽くすように繁茂している場所があります。そういえば、毎年ハンゲショウを楽しめる場所だった、と思いながら白く美しいハンゲショウの葉に改めて感心しながら過ぎました。

ずっと進み報国寺の脇を通り、『田楽辻子の道』、『釈迦堂口』へ。崩落してから長い事放置された状態ですので、さすがに木は繁茂して崩落していることももはや確認できませんでしたが、兎に角、工事の着工を待ち、進捗をしっかり見守ることに致します。

久しぶりの『巡礼古道』の山道を歩くことができて、色々なことが確認できて、有難い時間となりました。