鎌倉市立中学校給食 ハーベスト笛田工場を教福委員会有志で見学

令和6年(2024)7月11日

  

 吉岡かずえ議員 私 井上みかこ議員

平成29(2017)年から稼働されている鎌倉市立全中学校給食を担っている鎌倉市笛田にあるハーベスト鎌倉工場内の衛星管理、調理、弁当箱に丁寧に盛り付ける様子などを一つ一つ説明を受けながら、見学させて頂きました。

この見学は、鎌倉市議会教育福祉常任委員会の有志議員で6人のうち5人が参加しました。そして、教育委員会の給食担当の職員と6名で参加となりました。そして、キチンと360円の給食費をお支払いしての参加です。

この中学校給食は、鎌倉では元々市立小学校には給食はありましたが、中学校にはなかったものです。従って当然私等も第二中学校時代にはありませんでした。

時代が変わり、中学校給食のある町から越してくる家族も多くあり、そうした人達から要望があがり、またお母さん達が仕事を持って働き始める時代と重なり、さらに要望は強くなってきていました。私もその声を反映しようと、一般質問もしましたが、その頃の教育委員会が各家庭にアンケート調査をしてみると、まだそこまで要望が強くないということがわかり、暫く時間が経ちました。

そして、また再度、中学校給食についての要望が高まり、今度は実現した、というのが平成29年というわけです。

但し、小学校は自校式ですが、中学校9校に新しく一校ずつ給食室を建設することは、費用の点からも難しいために、給食工場を建設し、センターとしてデリバリーで行う方式で中学校給食は解決しました。当時の各学校の校長たちは、センターから運ばれてくる給食の受けとりや配膳などについての負担を理由に反対意見が多くあり、進めていく教育委員会も苦労が多かったことを記憶しています。

実際に、当時の市内公立中学校の校長からも同じような声を直接貰い、様々な点から不信感を抱きました。

そこで、各学校での受け取りから配膳までをハーベストで行うことで解決しました。

生徒の一日の栄養を取る場が3回とすれば、大切な一回です。負担軽減より食育に対する向き合い方だ、と当時感じたことを思い出します。

7年前の開設当初はに比べて、喫食率はどんどんあがり、現在では、3,100人分(80%)の調理が毎日行われています。

午前5時(献立の内容により違いがありますが)から調理の準備が行われ、各学校に搬送(9校各一台ずつ搬送車があります)回収、片付けが終わるのは、午後6時だそうです。

鎌倉市立中学校の給職が、毎日のべ70人のスタッフで手順良く黙々と進められてりうことを知り、改めて感謝の言葉しかありません。

うるさい程の衛生チェック、丁寧な異物混入のチェックなどピリピリして一つ一つ行われている様子に、頭が下がりました。

今日の献立は、鯵の南蛮漬け、キャベツの和え物、筑前煮、豚汁、ワカメご飯、牛乳でした。

沢山の種類の御膳を栄養士さんが、一か月以上前から考え、ひと月の間にできるだけ重複しないようにも工夫されているということです。また、残差が多いものでも控えずに献立に加えているということで、好きな物ばかりでなく、栄養と様々な食材があることを生徒達が知るという意味でも、大切なことと共感しました。

特にこの鯵の南蛮漬けは、盛り付けに課題があるそうで、スタッフは緊張していました。

調理の行程を全て見学して、主菜・副菜・汁物全てがお膳となったところで、午前11時に大変美味しく頂きました。

市内公立中学校の職業体験のカリキュラムにも、この工場見学があるそうですが、生徒の皆さんの栄養を第一に、細かく神経を使いながら丁寧に、しかも量を多く、限られた時間で毎日学校給食が作られている、ということについてできるだけ多くの市民に伝えたい、と強く思います。

また、一つ驚いたことは、各学校への給食配送の時間です。これも学校によるという点です。

3時限後だったり、4時限後だったり、と曜日や授業の組み立てにより変わるというのです。それまでも対応しているといことに、苦労を感じました。車で運ぶということは、距離、または交通渋滞なども鑑みなくてはなりません。全校統一されていないことで起こる負担が、どういうものか、想像がつきません!!

最後になかなか難しいことは承知の上で、できるだけ地産地消の食材の使用をお願い確認してまいりました。

色々な実態を知ることができて、有意義な時間となりました。