第三十四回方代忌
令和5年(2023)9月2日
方代忌。
この時期はいつも、静かでひんやりとした鎌倉二階堂の瑞泉寺の石段も、今日はかなり暑く、さすがに汗が流れて、一歩上がるたびに汗が止まりません。
瑞泉寺では、毎年恒例の『第三十四回方代忌』短歌人山崎方代を偲ぶ会が行われました。
藤島秀憲さんの貴重講演『方代のことば、ことばの方代』は、方代の紡ぐ短歌には、「もどかしさ」「情景を言いきらない」「記憶の中で記憶をつなげて表現」するというところに特徴がある、というところに確かにとうなづける講演でした。
年代的には、私は方代さんとはすれ違いですが、方代さんの紡ぐ言葉は、どこか胸に刺さるという、記憶に情景とともに残ります。
「てのひらに豆腐をのせていそいそといつもの角を曲がりて帰る』山門の碑にある方代さんの歌です。
持ち帰った豆腐のその後を想像してしまいます・・・