いよいよ始まります 国指定史跡大町釈迦堂遺跡の崩落対策工事。

令和4年(2022)1月29日

   工事中の工事車の経路図を町内会へのお知らせ

 

    

国指定史跡大町釈迦堂遺跡崩落対策工事がいよいよ始まります。

これまでの間がとても長いことかかりました。国指定史跡ですから仕方がありません。

工事期間予定は、令和4年(2022)2月1日か令和5年(2023)2月6日ということです。

史跡は、大町から浄明寺にかかるトンネル周辺にあります。

通行ができなくなってからは、40年以上になりますが、10年程前の台風などの影響で相次いで起きた周辺の崩落で今では足を踏み入れることができなくなってしまっています。

今回の工事は、トンネルの上にかかる橋のような部分の遺跡が崩落する危険性が高いことから、その史跡の崩落を防ぐための工事となります。昔は渡ったこともあります。小学生の頃の見学です。その頃はまだ国指定ではありませんんが。

簡単に言えば、垂直に多くの杭を打つことによって強度を加え、史跡ですので、色や材質に配慮したコンクリートを吹き付け、さらにネットをはり崩落を防ぐという工法の説明を鎌倉市の文化財課から聞いていますが、その工法は、とても細かな神経を使う工事となると感じています。

全国的にもあまり例がない工事であるとも聞いています。

昔は、、とい先ほどいいましたが、今から40年以上前には、この場所はそれこそ小さい車でしたら通り抜けもでき、国指定の史跡になるところなどという意識はなく、また子ども達が探検、冒険遊び場でした。

こんな話をしていたら、そうそう・・・という声が多く聞かれて懐かしい話になりました。

大町から浄明寺からも史跡に到達するには、住宅地の中の狭小な道路を使用します。また今では史跡近くまで住宅が並んでいます。工事中の安全に気を配りながら、史跡を保護するための工事が進み、再び地域の含め広く市民の皆様に大切な場所として目に触れることができるようになることを期待しています。

しかし、道路についての復旧は恐らく時間がかかります。800年前と違い、今では道路も様々に所有権がありますので、急がず見守りたいものです。

歴史上大切な場所であることは勿論ですが、史跡周辺はマイナスイオンを強く感じることができる場所としても紹介され、訪れる方も多い名所でもあります。