改めて悼む。お墓参りを果たして。
令和3年(2021)7月4日
今日の鎌倉の雨は梅雨らしく、音もなく静かに降り続いています。
平成29年の6月5日に亡くなってしまった知人のお墓をお参りすることができました。
当時50歳であった彼女は、とてもお洒落で、可愛らしく、優しくて、それだけでなく、芯がしっかりした考えを持ち、はっきりしていて、それでいてお茶目なところも沢山あり、話しはブレず、一緒にいて楽しい人でした。華奢な体に頼りになる強さ持った人でした。
彼女は、亡くなった同じ年の2月に脳梗塞をおこしてしまい入院。暫くの入院後、回復して自宅に戻ったということを聞いたので、嬉しかったので電話をしました。「あ・・・前川さん・・・」と退院後間もなくでまだ力の無い声でしたが、私からの電話を喜んでいてくれているのが伝わりました。私も彼女の声を聞くことができてとても嬉しく、また安心したことを思い出します。
その時の彼女の声が、今でも彼女を思い出す度に、耳によみがえります。
そして暫く自宅療養が続き、美容院を予約を入れる程元気になったという矢先、再発してしまいました。そして最後入院となり、そのまま帰らぬ人となってしまいました。脳梗塞を発病して半年も経たない、まさかの彼女の死でした。
働き盛りの50歳。これからさらに輝けるはずでした。
彼女は、発病する約1カ月前から、心無い、もの凄く自分勝手で、全く謂れの無い言い分を持った人からの執拗に大きなストレスを受けていました。その思いもよらぬ自分勝手で執拗な人からのその強いストレスが、彼女の発病の原因であったに違いない!!と、彼女と親しかった人に限らず、彼女を知っている人、彼女の周りにいた多くの人達が5年経った今でも信じて止みません!!このことを忘れることはできないのです。最も理不尽なことと考えているのです!!
彼女が一時退院した時に電話で話した時の声が耳にあまりにも悲しく響いて、あまりにも悔しくて!悔しくて!辛くて!当時はその感情が勝ってしまい、お別れの日に行くことができなかったのです。ずっと申し訳ないと思ってきました。
早くも5年が経ってしまいました。今、元気でいてくれれば、55歳です。
実は、2週間程前に、知人と電話で話す中に、突然彼女の名前が浮かび上がり、思いもかけず、共通の知人だとわかり、嬉しくなって、お互いに彼女の死を惜しみ、彼女のことを懐かしむ会話が暫く続きました。
その電話を切った後すぐに、急に、彼女に会いに行かなくては・・・という思いに掻き立てられ、強く押されました。
そして今日、同じように彼女と親しい知人に連絡をして、近隣市にある彼女が眠るお寺を教えてもらい、無事にお参りを果たすことができました。
雨はあがっていたはずでしたが、お参りが始まり、お線香に火をつける頃には、また強く降り出しました。手を合わせると、「前川さんが会いにきてくれたよー。」と知人が小さい声で彼女にささやいてくれました。ずっと我慢していた涙が目に滲みました。
ごめんなさい、これまでお参りに来れなくて・・・と手を合わせてお詫びをしました。複雑な思いもこみ上げました。
一方で、優しい人達との繋がりのおかげで、こうしてお参りができたことは、有難く、心から感謝しています。併せて、奇しくもお命日から程遠くない日にお参りすることができたことも、とても有難いことでした。
帰宅すると、ノリウツギの花の蕾が大きくなっていることに気がつきました。ここ数日の雨水を含んで、いよいよ準備をしているようです。