6月定例会の一般質問は大項目4つ致しました。

令和3年(2021)6月18日

一般質問の機会を今日の4番目の順番を頂きました。

大項目最初の『鎌倉市内の交通不便地域における移動支援のための取り組みについて』は、今年の1月に行われた「鎌倉オンデマンドモビリティ実証実感」に対して特に二階堂地域の皆様が心待ちにしておられる事業ですので、早期の本格実施を強く求める質問です。

まずは、実証実験後に行ったアンケート調査の結果を早く地元に伝えることが必要であると述べたことに対しては、来月、7月中に説明会を行うということです。また、再度の実証実験は必要ないのではないか。。という意見に対しては、市は料金設定や実施の仕組みを組み込んだ実証実験を行う方向です。その実証実験の時期ですが、昨年度は1がという寒い季節でしたが、できれば違う季節を要望しておりました。今年、令和3年(2021)の秋に行うことになりました。

大項目2つ目の『救急医療体制について』は、高齢化が進む本市で救急車の出動をお願いする機会が増えると予測される中で、市内の交通渋滞を避けての現場到着や病院搬送には近年、車両動態システムを利用して、現場あるいは、病院へ救急車が向かう間に事件・事故が認められる場合に、その情報を共有することで、渋滞を回避し、迅速な搬送に努めておられます。さらに新しいテクノロジーの導入を求めての質問です。

「次世代救急医療体制」と称した、さらなるテクノロジーを活用した救急医療体制の実証実験を行うことが分かりました。現場での患者の状態をこれまでは現場から聞き取ったものを救急隊が紙に書き、それを基に電話で病院に伝え、結果受け入れを病院に断られた際には、再度他の病院に電話をし、再度紙を読み上げていました。今回の実証実験では、救急隊が現場から病院へスマートフオンで伝えた内容が自動的に相手先である病院のパソコンに文字変換されながら伝わり、バイタルの状態もすぐさま伝わります。現場から患者の容態の写真も遅れるなどの優れた技能をもって、例えば状況により他の病院に受け入れを求める場合も、変わらぬ方法で行います。このためには、救急を受け入れることができる病院との協定は組むことが必要です。患者にとって、病院到着の際には、すでに患者の状態への対応が準備がされており、これまで以上に速やかな治療が受けることができるという市民にとって大きなメリットがある医療体制を導入する予定であることが分かりました。この事業の実証実験は夏ごろに行うということがわかりました。実証実験後の早期実現については、市民への周知も求めました。

大項目3つ目は、『がん治療の負担軽減のためのウイッグ等購入支援について』です。このことは、市民の方からこのことについての制度がないというメールを頂きました。全国でがんに罹患される方は増えている昨今です。2017年のデータに基づく結果では、生涯でがんに罹患する確率は、男性が65.5%、女性が50.2%です。概ね男女ともに2人に1人以上ががんになるという結果が出ています。鎌倉市では平成28年から遡る事3年間で1300人以上ががんに罹患していることが分かりました。

さらにウイッグの助成について調べると、全国では既に180を超える自治体が1万円から3万円程度の金額を助成していることを知りました。一方神奈川県内では、大和市と横浜市のみです。先ほどの180を超える自治体の中には県が助成を行っているところを数えると福井県、千葉県をはじめとする9県、そして市町村は179ありました。

がん治療をされている方が外見上の悩みを少しでも和らげ、精神的・経済的負担の軽減や治療生活の質の向上を図るとともに、就労や社会参加を応援する取り組みとして、乳がん手術後の胸部補正下着、そして放射線治療や抗がん剤の副作用による脱毛に対するウイッグの助成を求めました。

 

4つ目の大項目は、『鎌倉地域の漁業支援施設の整備について』です。所謂、鎌倉地域の漁港建設を進めることを求める質問で、このことに取り組むこと12年目となっています。漁師さん達にとっては50年を超える悲願です。一言では伝えられない程の紆余曲折が沢山ありました。漁師さん達と一緒に心が折れそうになることがいくつもありました。時間がかかっていますが、ここで進み始めています。嘗て思い描いていたものよりも規模は小さいものかもしれませんが、兎に角、漁業支援施設ができることをこの鎌倉地域坂の下の海岸に絵図を思い浮かべることができるところまで進みました。これからの市と県が進めるスケジュールについて一つ一つ確認しました。『漁港区域の設定』、予定している漁港区域の中にある『公園区域』を外す都市計画変更、『土質調査や深浅測量』『用地・斜路等の設計等を経て、工事の積算』を行い、令和8年度には工事着工、それから5年後の令和13年度には完成するという計画です。一年もずれることなく、今年、令和3年から10年後には完成していることを強く強く願っての質問です。それこそSDGsを唱える鎌倉ならば、鎌倉地域の漁業支援施設整備は持続可能な開発目標の一つです。

 

      一般質問に立っております   

鎌倉地域の漁業支援施設の予定図

鎌倉地域の漁業支援施設整備事業の計画図です。

今回は4つの質問をさせて頂きました。初めての内容か長いこと取り上げいるものまでです。これまで通り、質問、提案させて頂いたことが、しっかり進むように見届けていく所存です。