二階堂・浄明寺にセミオンデマンド型で令和6年度実証実験の実現に向けて。

令和5年(2023)6月30日

鎌倉市内で交通不便地域に二階堂・浄明寺地域を指定して、オンデマンドモビリティ―の実証実験をしてから、数年が経ってしまいました。

交通不便地域の対策については、二階堂・浄明寺地域だけではなく、他にも今泉台や西鎌倉など、各地域で同じように感じているところがいくつかあります。

今泉台の『すずめの会』という会では、高齢化も進み、地域的に交通不便地域という認識に立ち、解消にむけて様々な対策を考えておられます。一昨年の夏には、私も交通不便地域の対策について令和3年の選挙の公約に掲げておりますことから、その公約が『すずめの会』の皆さんの目に留まり、会の定例会に2回ほど招いて頂いて、今泉の実態と私が考えている対策と市の施策の進捗状況などをお話した経緯があります。

先日、令和5年6月26日にまた、お招き頂きました。その場で伺いましたお話は、令和5年10月21日、22日の二日間にわたり、今泉台で3つの乗り物の試乗会を開催したいということでした。それは、suzukiが販売している『セニアカー』やwhill など、比較的簡単に乗車でき、近距離の移動に向いている乗り物です。坂道の多い今泉台の分譲地内を移動するには、確かに便利かもしれません。

このように、工夫されながら、何とか第3の乗り物での移動を可能にしていきたい、という考え方を私も応援しております。

 

そうした他地域の関心事であることもあり、二階堂・浄明寺地域での結果を出していくことが、他の地域にとっても大切なことです。

そこで鎌倉市は、『セミオンデマンド型』という方式を考え、実施実験を来年度(令和6年度)に実施しようと考えていることを、令和5年6月議会の建設常任委員会で報告した。

これは、原則定期・定ルートで運行し、予約がない場合には運行をキャンセルする方法で、利便性と一部犠牲にすることで定期路線型より柔軟な運行が期待できるという考え方である。運行は10時から16時の間。そして月・水・金の3日間とする。

意図的に乗合を設計することで低運賃を促すことができるとしている。また、オンデマンド型や定期路線型等の他方式と比べて利便性と運賃のバランスがとりやすいとしている。

実証実験では、大蔵頼朝商店街から二階堂・浄明寺胡桃が谷経由で浄明寺バス停までのルートを企画することなになる。

スケジュールとしては、まず『地域公共交通会議』を立てることが第一であり、そこにはバス会社、タクシー会社などの公共交通の各社に参加協力を求め、お互いの利につてい話し合い、計画に漕ぎつけたいというところである。

令和6年3月の予算にこの『セミオンデマンド型』の実証実験を提案し、新年度には入札などの手順を越えて、令和6年度中に実施していくことが目標である。