鎌倉市議会12月定例会最終本会議

令和4年(2022)12月26日

鎌倉市議会12月定例会最終本会議が開催されました。

多くの議案の採決が行われ、報告もありました。

午前9時半からの本会議は急速を一度だけ挟み、昼に少しかかりましたが、終了しました。

中でも議会での採決の結果が注目された議案第51号、市庁舎移転にかんする位置条例について否決となりました。

このことについての考え方は様々あります。議会議員は、その時のそれぞれの立場で判断をしています。

一方で、これまでこのことに纏わる議論が長い年月をかけて積み重ねてこられたのも事実です。

 

誠に残念なのは、この議案について議員が議場で討論をしている間に、まずは一人の議員に対し大きな声で3回、他一人に対して小さな声で1回と、繰り返し注意申し上げるにも関わらず、大きな声で不規則な発言で、本会議場での議会を妨害する行為に近い行為が行われたことです。

実は、こうした傍聴人により大きな声で、議会中の発言で妨害に近い行為が行われたのは、今年(令和4年、2022年)の2月議会にもありました。その時は、その傍聴人は明らかに立ち上がって、予算の代表質問をしている議員に向かって大きな声を発するという行為が行いました。しかし当時の議長席からは、傍聴人に対して全く注意は行われなかったという事実があります。

実際は、こうした大きな声での不規則発言に対して『退席を宣言できる』とあっても、実際に宣言するのは非常に勇気が必要ですので、当時の議長席からそれが全くできなかったのも仕方がないと言えば仕方がないことです。

さらに、午後の会議で確認されたのは、傍聴席からの『拍手』も妨害にあたるので、注意勧告、退席の対象になる、ということです。しかし、これまで傍聴席からの『拍手』で議長席からの注意勧告、退席を求める発言は聞いたことがありません。 やはり、わかっていても、いざとなると、議長席からは勇気がいったことなのでしょう。後々のことを考えてしまうのでしょう。長いこと、様々なことを見て、感じ取っていると、それは理解できます。

さて、地方自治法第130条により、一部要約して引用しますが、『傍聴人が騒ぎ立てる時は、議長は退場させることができる。』とあるのです。

今回の場合ですが、勿論!!全ての傍聴人がそのような行為をしている訳ではありません。ごく一部です。むしろこうした行為は、他の傍聴人の方達にも大変迷惑がかかることを理解して頂きたいです。

結果的には、皆マスクを装着して着席しており、今回のように傍聴席の傍聴人12人の中から不規則発言による妨害行為を行う傍聴人を限定して指名するのはなかなか難しいことと判断しました。こうした状況の中で退場を求めるには、さらに大きく混乱することになるのは間違いないと判断したのです。

しかし、議員が討論を行っている最中にその討論に対して傍聴席から大きな声で不規則発言をする行為が行われたその一回目のすぐ後に、討論の進み具合の頃合いを見ながら、少し中断することをその議員にお願いして、この地方自治法130条を読み上げて、実際に「討論中です‥」と不規則発言の行為に対して、丁寧にお願いしながら注意を申し上げました。

しかし、また再び・・・・また再び・・・・ 3回目の時にはすぐそのあと議会として時間的に休憩の時間となってしまいました。

またこの行為に対して討論している議員以外の議場にいた議員達も憤りを隠すことができなかったのか、傍聴席に向かって退場・・・を怒鳴る強い声が響きました。

この件をこうして書いているのは、決して事後の言い訳をしているのではなく、『大変残念な出来事である』と一定の議員の皆さんが感じたと、感じたからです。

 

午後2時からは、今年最後の会議が開かれ、前向きにいくつか意見を頂きましたが、解決できるものはその場で話し合い、結果を纏めさせて頂く等しました。新たに課題も頂きましので、来年検討していこう、と考えております。

有難いことです。

帰宅すると、猫たちは、静かに待っていてくれました。