10年越しの念願、鎌倉市に制定されました。 鎌倉市屋外広告物条例。

令和3年(2021)12月28日

      

鎌倉小町商店街の通りに少し前から『鎌倉殿と十三人』の13人のキャラクターがバナーフラッグとなって街路灯にたなびいております。

先日の12月26日には、偉大なる日本経済の父ともいうべき渋沢栄一氏の生涯を描いたNHK大河ドラマ『青天を衝け』が終了し、いよいよ『鎌倉殿・・・』の番が来るというように、まちが待っている感が表れています。

本当にいよいよですね。

このバナーには他にもいろいろな意味が込められています。

鎌倉市は、この12月議会で『鎌倉市屋外広告物条例』案を提案し、無事制定されました。

この条例について私は、まちの景観を守る為に大変必要であると、12年以上前から鎌倉市に制定をお願いしてきた一人です。当時は、神奈川県に該当する条例がある故に独自条例は策定しないと鎌倉市はしてきました。

神奈川県の条例に基づいて違反屋外広告物の市のパトロールに何回か同行した経験もあります。

ところが、近年の状況が変わり、多発する震災や台風災害時の「屋外広告物の安全管理の強化」やLED照明付き広告物、投影広告物(プロジェクションマッピング)、電工表示装置(デジタルサイネージ)等の「新しいタイプの広告物への対応)が課題となってきたということです。さらにまちづくりに民間活力を活用する「エリアマネジメント広告」や鎌倉市の財源確保に資する「広告付き公共サイン等」を取り入れる自治体が見受けられるようになるなど、これまでの運用では賄いきれなくなったというのが実情です。

そこでこの度、やっと鎌倉独自の条例が制定されたのです。

何はともあれ良かったです。

小町のこれらフラッグについては、まだエリアマネジメント広告とまではいかない段階のものであり、実験中で、小町商店街の皆様のお力で設置されたものです。

いずれこうしたことが、時を経て、助成金等を活用しながら他の地域の商店街にも広がっていき、エリアマネジメント広告あるいは広告付きのものとなっていけば、まちの活性化につながると思っています。

このお話を市民の方達にすると、必ず受ける質問が、議員のポスターや看板については、規制の範囲にならないのか。。。いくらなんでも多すぎるのではないか、景観も何もあったものではない、というお叱りに近い内容です。

現職の議員の場合は、法で決まっている数の範囲のものと思われますが・・と答えてはおりますが、国会、市議会の決められた数は違います。   市議会については12枚までが許可されています。

それぞれご本人たちの鎌倉市の景観の考え方をはじめとするその他もろもろ等によるものでしょうから。。。とあいあいまいにお答えしています。

以前に、世界遺産登録がされるか・・・という頃に、看板やポスターをはずそう。。。という動きがあったように思いますが、一瞬のことでした。ほんの束の間でした。今や人家の立派な壁、フェンスから自動販売機まで、公共ではなく個人のものならなんでも。

今では観光に訪れる人もその名前や顔を覚えてしまいそうな程おびただしい数が貼られていることに改めて驚きを隠せません。

ご本人達に直接お尋ね頂きたいものです。