鎌倉市立第二小学校の校舎内を点検視察、『避難所』となる観点から。

令和3年(2021)8月5日

朝から強い陽ざしが照り付けて、暑い一日となりました。

今日は予定しておりました鎌倉市立第二小学校ブロック内で避難所になる第二小学校の校舎内を改めて点検と視察を致しました。

点検視察は、「避難所運営マニュアル」並びに「地域防災マニュアル」を作成したメンバーが中心の7人です。

コロナの問題が起きてから、避難所の考え方が変わったことは、周知のとおりで、国も県も市も分散避難を進め、そして避難所の利用者人数の幅も大きく減少させています。 そのことを受けて、「鎌倉第二小ブロックの避難所運営マニュアル」を書き換えていかなくてはいけないことも、何度もここに載せてきました。その作業の一貫としての点検視察になります。

事前に校長先生に同行を依頼し、当日は校長先生と一緒に行いました。

まずは、風水害の際に、体育館以外に冷暖房のついている部屋を4つ開放することになっており(市民安全部で)、その教室を確認しました。大地震の際を想定し、長い期間の避難となった場合の校舎内の拠点はどの部屋になるのか、あるいはそれぞれの教室や部屋をつなげる動線をどのように考えるかをシミュレーションしながら、入念に議論しながらの点検視察ですので、時間をかけました。

そして、それぞれの部屋の鍵については、大きな課題があることがわかりました。早急な改善が必要です。これは点検視察をした大きな成果の一つで、メンバーの間で強く印象にのこった改善内容となりました。

体育館の広さも改めて確認です。コロナ禍で卒業式等の行事もなく、久しぶりの体育館でした。その広さを体で感じて、決して広くないことで、やはりシミュレーションしました。

続いて、体育館の二階堂川沿いに設置されている防災倉庫の確認です。 この中に備蓄されているものに実際何が収められているかの点検表の充実が必要ということが分かりました。 担当課の点検もまめにおこなわれていることもわかりました。

ぺットの避難箇所も想定されている箇所も確認しました。屋根となるピロティーの下を想定しています。

職員室内にあるMCA無線についても、どういうものか、を改めて確認です。アンテナが別添えであることもわかりました。これは移動式ですので、職員室から拠点となる部屋に移動ができます。

朝9時半からお昼近くまでかかり、いろいろな意見を出しながら、校長先生とも共通の認識がかなり進んだと感じました。

点検視察終了ご、校庭の保健室前の校舎に面して立っている大きなヒマラヤスギの下で、涼をとりながら、今日の振り返りと今後について話し合いました。

これから書き換え作業に取り掛かるわすが、いつ起こっても、だれが避難所に駆けつけても、避難所運営ができるようにしておかなくてはいけないのが、避難所マニュアルです。

マニュアルを完成していくことは大切なことですが、これ以外に常に付きまとう、もっとも気がかりなことがあります。それは、避難所を設置する際に人と人の間におこる過度なもめごとを何より心配しているというのがメンバー全員の心です!!!そういうことにならなりように、地域の方達の認識も非常に重要になります。それを伝えることが、一番大変な作業でもあります。地域の意識改革が必要となるということです。災害が多い昨今ですので、避難所の設置もこれからは回数が増えていくと思われる中で、地域一人一人で必ず乗り越えなくてはならないことです。