鎌倉市医師会の皆様との懇談会。

令和5年(2023)10月23日

午後9時50分の材木座南西の空です。

鎌倉市医師会の会長をはじめ役員の先生がたと所管である鎌倉市議会教育福祉常任委員会との情報交換が午後7時半から地域医療センターの2階講堂で開催され、出席しました。

3つのプレゼンテーションをそれぞれ専門の医師で役員の方から伺いました。

一つ目は、『放置されている重症骨粗鬆症』という課題。骨の質がよくないために、鎌倉市民は、高齢になってから椎体骨折などを起こしやすい傾向が高いことから、『鎌倉緊急事態宣言』として、骨密度の検査を年齢の節目に受けるなどして、その結果により必要な対策を早めに行うことの重要性についてでした。骨折後のフレイルが進んでしまうことが心配されます。骨密度の検査受診をできるだか周囲の方によびかけよう!!と再認識し、自分もしっかり検査をうけなければ、と再確認しました。

二つ目は、『訪問看護、訪問介護などケアを提供するスタッフに対する利用者・家族からの暴力、ハラスメントの実態』について、今年2023年8月に鎌倉市内医療介護従事者は行ったアンケート結果からケアギバーの方達の苦悩の現状が示されました。在宅医療を推進していくためには、このことについては全ての人が事例を共有して、ポスターを作成するなど広くこの現状を伝えることや相談窓口を充実させるなど、ケアギバーの方達が安心して安全に働くことができる環境をつくらなくてはなりません。

三つ目は、『帯状疱疹ワクチンの有用性と公費助成』についてでした。帯状疱疹の発症率が高くなっている傾向にあり、60歳から80歳がピークで、80歳までに3人に一人が発症するとされています。皮膚症状のみではなく、強い疼痛を伴い、治療開始時期によっては長引いてしまい、疼痛、視力障害、難聴、顔面麻痺、めまいなどの症状をおこし、生活の質の低下を招く恐れがあるとされています。

ワクチン接種は有効であるということです。公費助成については、鎌倉市議会でも先だって9月議会で議会議案として提出されて、可決しています。やはり、その必要性を伝えていく必要があると認識しました。

大きくは、この3つのテーマを学びましたが、ご要望としても幾つか頂きました。

これからの鎌倉の医療の充実のために医師会の皆様とさらに連携して課題解消に向けて尽力してまいりたいと思います。