『渡来徹 いけばな個展 二階堂』 に伺いました。

令和5年(2023)7月17日

午後の陽ざしが強い時間でしたが、鎌倉二階堂覚園寺まで行く途中の旧飯島邸で行われている『渡来徹 いけばな個展 二階堂』に伺いました。会場は、1935年に建てられたという、築90年の古民家。

建物の中に入ると、外の日照りや陽ざしを抑えてホッとする佇まいです。

そこに地元に住む華道家の渡来さんが主に鎌倉で手に入れた古木、紫陽花の咲柄や実をつけた椿の細枝などをアレンジし、一般的に花の無い季節、特に生け花になるような材料がないとされているこの夏の季節に、敢えて表現をした展示会です。

枝や古木に加工を施し、あるいは自然のまま、部屋に差し込む日Ⓚりが時間とともに移り変わるその光も利用して、建物に生け花が溶け込むよに表現されているので、気持ちが落ち着く空間となっていました。

華やかな花を生けるのとは違う自然な表現が新しい、と感じる個展でした。

華道家としての考えなど、ゆっくりとお話を聞かせて頂き、有意義な時間となりました。