鎌倉十二所 光触寺 御開帳に伺って。

令和5年(2023)6月3日

昨日からの梅雨前線と台風2号による雨が、午後には上がり日も差し始めました。

  

鎌倉十二所の時宗光触寺さんでは、久しぶりの御開帳が行われました。

本殿には、大仏師運慶による『阿弥陀如来三尊像』がまつられており、後にそのご本尊が『頬焼阿弥陀如来』と呼ばれるようになったという謂れにういって伺いました。

源実朝の時代、信心深い町局という女性が寺に住んでおり、町局の願い通り、僅か48日間で運慶がつくりあげたもの。

後に頬焼・・・と呼ばれるようになった言い伝えを、ご住職の優しくゆっくりした口調で説明して下さいました。

また、光触寺から500メートル程鎌倉駅方面に戻ったところに、源実朝が建立したという大慈寺(今はありません)があり、後に大火にあい、寺は焼失してしまい、住民が大火からもちだしたという大きな仏頭がまつられています。全身は4.8メートル程あったそうです。とても背の高い仏像だったことが想像できます!

これは近じか、鎌倉国宝館に展示される予定になっているそうです。

地元に住んでいても、これまでゆっくり光触寺さんの約800年前の歴史を伺う機会はなく、勿論お寺に伺っても見せて頂くことはできないので、大変貴重な時間でした。有難かったです。

本堂や仏像などを維持されていくには、色々ご苦労があるようです。

こうした機会をとらえて、多くの方に関心を持ってもらうことが大切なことだと感じています。