源頼朝公墓前祭に寄せて。
令和5年(2023)4月13日
鎌倉は昨日まで続いていた風もやみ、陽ざしがまぶしく穏やかに晴れた朝を迎えました。
本日は、源頼朝公のお命日です。
地元では、毎年この日に午前10時半から『源頼朝公墓前祭』が鶴岡八幡宮により執り行われます。
墓前の石段まで続く桜道の桜は、今年はすでに葉桜となり、小さな実をつける時期となっており、やはり季節の進みがいつも早いことを感じます。
子どもの頃は、このすぐ傍に祖母の住まいがあり、墓の境内は子ども達の遊び場(私も遊んだ一人でした)であったことや、かつてはお茶店があったことなどを、ご近所からお詣りにいらした方とお話しさせて頂きながら、少しの時間ですが、和やかな語らいをさせて頂きました。
源頼朝公に心を寄せる日です。
改めて長い石段を上がり墓前に立つと、様々な思いがよみがえります。
見上げると、境内には大きな木々が沢山あり、それぞれが枝を広げて屋根のように重なりあっています。一年間緑色を守り役目を終えた楠の葉が美しく赤いろに染まり、パチパチと音を立てて一枚ずつ舞ってきます。
春の落ち葉です。
これからも、子々孫々と源頼朝公に心と寄せることを伝えていきます。