鎌倉子ども能発表会が開催されて。

令和5年(2023)3月19日

『鎌倉子ども能発表会』が鎌倉能舞台で開かれました。この事業は、平成30年から始まった鎌倉市の事業です。

この事業の目的は、小学校4年生から中学校2年生までを対象にして、子ども達が伝統芸能に接し関心を深める機会を持つことです。

能楽は、ユネスコの世界無形文化遺産です。鎌倉能舞台では、能楽師 中森寛太氏の下、この能楽を通じて日本古来の行事・作法を学び、本物の装束をつけ、舞台を使って半年以上稽古をつづけ、発表会にのぞみます。

令和4年度は、鎌倉市内の小・中学生合わせて17名が今日まで稽古を重ねてきました。

演目は『土蜘蛛』。源頼光の時代の話です。

小学生の時に一度体験し、中学生になって再び参加する生徒もあり、その成長が演技に反映されているのを目の当たりにして貫禄すら感じて感無量でした。

古くから伝わる伝統芸能であるが故に、子ども達にとっては新鮮なことばかりな反面、難しいことも多く、そうしたことを乗り越えてきた成果として、皆さんとても素晴らしい演技を披露してくださいました。

この事業の大切さを改めて感じ、その指導にご尽力頂いている中森様をはじめ皆様にこころから感謝しております。

私は今日の発表会を楽しみにしておりました。

これまでずっと見守ってきた立場として、来年度もまた新たに稽古に挑戦する子ども達により、素晴らしい発表会が開かれることを願っています。