市民のための複数の役割を担う漁業支援施設づくりの説明会が開催されます。

令和3年(2021)2月2日

鎌倉市が「市民のための複数の役割を担う漁業支援施設づくりの説明会」を開催することになりました。

この漁業支援施設についての私の熱い思いを語らせてください。これまでも何度か、語らせて頂いています。鎌倉の漁師さん達には漁港がありません。坂の下から材木座にかけての海岸を拠点する漁師さん達にとってのお話です。私は鎌倉の市議会議員にさせて頂いて16年になりますが、鎌倉の漁師さん達が漁港建設を陳情されて約60年になります。その60年のうちのほんの16年に過ぎませんが、なんとか漁港の建設が実現できないか、と私なりですが、一般質問をし、神奈川県の農水課にたった一人ですが、伺って建設をお願いもしました。

何故、そんなに? それは、鎌倉の水はきれいで、沢山の種類の魚がいて、何より若い漁師さん、女性の漁師さん達が増えています。それなのに、漁師さん達の就労環境は非常に厳しく、船を浜に揚げるのに手動で揚げているのです。獲った魚やワカメ等の加工場もありません。加工場がないので、獲れた魚を新鮮なうちに加工することができないのはもとより、市場のようにその場で売ることもできないのです。

そして、近年の激しい風雨を伴う台風や高波で大切な船や浜小屋等が被害にあうと、暫く漁ができなくなってしまいます。

そして、時代が進めば進程、環境問題等とも重ねられてしまいます。

鎌倉の子ども達をはじめ、市民の皆様に鎌倉の海で獲れる新鮮で貴重な魚をもっと食べて欲しい、そしてその漁の風景が鎌倉の日々の暮らしの一つの風物詩となって欲しいと願っています。

これからの時代だから、漁師さんが漁をするだけにとどまることなく、お互いが理解し合える関わり方をしていくことができるはずです。それが、坂の下、海からマナブ・ツドウ・トルの拠点・・・と鎌倉市が今回、説明会を開催するにあたってうたっている言葉は大切なことと感じます。そして、坂の下・材木座で古くから行われている漁法に『覗突漁(みづきりょう)』というものがありますが、鎌倉市はその名をとって、『ミヅキプロジェクト』として、まずは鎌倉の海を市民の皆様と一緒に知ることから始めるようです。これもとても大切なことです。

鎌倉の海での漁が、持続可能な海の営みとなるよう、心から期待しています。

説明会は、2月21日に商工会議所で予定されています。