竹の花が咲いた。横浜植物園の調査が入る。
令和5年(2023)1月16日
竹の花が咲いた。
そのことを伝える新聞記事をご覧になって方も多いかと思います。鎌倉十二所の里山で60年から120年に一度咲くと言われる『竹の花』が咲いたのです。
私の小・中学校時代(第二小学校・中学校)の十二所にお住まいの先輩で、ご自宅の裏山の竹林に花が咲いたのです。お自宅付近でマルシェをされていて、その場所にこの『竹の花』を展示したら、報道後の1月7,8,9日の連休中には、何と!毎日100人以上の方達がこの珍しい現象を一目見たい、あるいは、あやかりたいと考える方達が、近隣から遠くから訪れ、先輩はその対応に追われました。
今日は、雨の中、この記事を知った横浜植物園の専門家の方達が調査に来られ、私も同行させて頂きました。
竹の種類は、真竹。
梅林を守るために竹を間に植えて寒から梅を守るという育て方が、明治時代からあったそうで、まさにその理由で、竹林があることが現地で拝見してわかりました。
昨年6月に県内で竹の中が咲いた知らせが、横浜植物園に届いたのは、4件あったそうです。更に半年後に返り咲きするという性質があるそうです。まさに今回の開花は返り咲き。6月に咲いたのは気が付かなかったのではないか、と。
一方、竹の花が咲くと、その後一斉に枯れてしまう・・・と聞いたことがります。
その通りで、今地上にあるこの竹林はまずは無くなり、やがて種からはつがして育ち、また100年以上経つと枯れていく・・・ということです。
しかし、専門家たちはこの現象を証明するために研究・調査されているというので、驚きました。60年から120年。一人の人間ではやり切れない年月の幅があります。
研究者から研究者へしっかり引き継がれなければ、研究結果はでないことにんります。
減殺、岡山から新潟までの範囲に真竹の種をまき、研究調査が進んでいるそうです。
地道な作業に、頭が下がります。
こうした珍しい自然の営みに出会えたことに感謝しています。
写真の白い花びらのような物がオシベです。