鎌倉の観光について 毎日鎌倉のオーバーツーリズムについて
令和6年(2024)11月16日
鎌倉の観光について。
まずは、観光客が多く乗る為に地元の住民が公共交通バスに乗れない、ということを指摘させて頂きましたことに対しては、担当のご努力もあり、一部路線の便数を増やしえ頂くことができました。非常に感謝しております。利用する人が非常に多いことに対して便数とのバランスがよくないことをバス会社が理解して下さった、ということだと考えております。
そして、主に雪ノ下の若宮大路沿いを横行し違法に駐車し続ける多くの『白タク』の迷惑行為について6月議会で対策をお願い致しました。多くの地元からの不安や怒りの声も上がっていたと思います。以後、パトロールカーで県警が若宮大路を巡回して、マイクで注意をするのを時々みておりました。
10月以降、取り締まりが強化されたということで、白タクの無許可営業、道路運送法違反で運転手の逮捕が複数あるということが新聞記事やテレビ報道でわかりました。
市の担当課からも度々状況を警察に伝え、その深刻な状況の情報が積み重なったおかげと思っています。
白タクだけではなく、観光バスも所かまわず路上駐停車をするようになり、元々あるはずのルールは無視されることが多いと感じます。白タクは運転手が不在になることも珍しくない状況です。住民にとって安全と安心が全く保たれず、どうしていいかわからない車の横行と人の波に、深刻な状況は日々続いています。こうしたことがいつまでも続けば、我慢強いと思われている住民もイライラが溜まる当然のこと、市内で一般の市民だけでなく、土木やゴミ収集他、タクシーやバス、宅急便、郵便配送など市民のために日常的に車をつかっての移動や運搬を仕事とする方達は特に我慢しているはずです。その方達から苦情が届きます。
いずれにしても、伝えていくことで変わることがある!!ということがわかりました。
よく耳にするのが「すぐ通報すればいい」ということですが、生活している中で、すぐ通報するなどという状況に必ずしもできる状態にないことも多いので、専門としている人達の仕事です。
一次的には、解消されても、すぐぶり返すことが充分考えられますので、引き続き、警察と連携をとり、あるいは、たまには現状を観て確認して頂くことを強くお願いします。
わかってもらおう、と思って私も一生懸命、こうして伝えている一人です。
さて、先日の11月8日に鎌倉商工会議所で行われたシンポジウム「観光に関する市民意識調査から今後の鎌倉を考える」では、鎌倉市立大の国際教養学部によるアンケートの結果として膨大なデータが示されました。興味深いデータではありますが、その中で、市民が観光の現状に対して必要と感じているものは、「観光客へのマナー啓発」「オーバーツーリズム対策」「住民への影響調査」「観光利便施設の整備」、其々同時に鎌倉市全体でほとんどの人が「必要である」と回答しています。
おもてなしや観光満足度をあげる、という答えもあるようですが、逆に観光産業従事者は、行政による規制や調査、住民のおもてなしは求めていない、という立場の違いがあると理解しますが、データ結果はデータ結果として受け止めることにしておきます。
6月議会では、観光税の徴収についても要望しました。『宿泊税』の徴収となる方向か、と思います。
神社や寺にあるトイレは、鎌倉市の観光トイレでもそのトイレが所在する施設のものと思われて、苦情が市ではなく、その施設に届き、兎に角使い方の酷さにはへいこうする、という声が私に届いています。
汚いトイレは、汚く使っても大丈夫、というのはヒトの心理です。有料にして高級なトイレにすれば、汚さなくなる、という考えで、公衆トイレの有料化を。
また、鎌倉はトイレが少ないとよく言われます。このことへの解消として、民間のトイレへの支援、補助について考えました。立地など、市内での新たなトイレの設置は非常に難しいことを理解していますので、その上で、鎌倉市内の観光用トイレを増やすことと、観光トイレを綺麗に保つことについて考えています。