第23回全国俳句大会で講演させて頂きました。文化勲章高橋睦郎さんと。

令和6年(2024)11月24日

鎌倉虚子立子記念館主宰『第23回全国俳句大会』が、今年も鎌倉鶴岡八幡宮直会殿で開催されました。

 

 

星野椿先生、星野高士先生を中心に、その他俳句に長けた多くの先生方が選者となり、事前投句、当日投句の表彰が行われます。

今年は、高浜虚子生誕150周年という記念すべき年にあたります。高浜虚子と言えば、鎌倉で目に触れて知られているのは、御成小学校の門に掲げられた学校名を書かれています。星野椿先生は孫にあたり、従って高士先生はひ孫です。

毎年表彰式の前に1時間程の講演があります。これまでには、ロバート・キャンベルさん、夏井いつきさん、富士真奈美さん、高野ムツオさん、嵐山孝三郎さん、高橋睦郎さん、といった名だたる方達、しかも詩歌に長けた皆様の大変興味深い、貴重な講演を聞かせて頂きました。

星野椿先生は、地元二階堂にお住まいのこともあり、星野椿先生並びに星野高士先生とのご縁はおかげ様で20年近くなりました。

私は未だ俳句を詠まないままですが、毎年『全国俳句大会』にお招き頂き、俳句漬けの一日を楽しみにしている一人です。俳句の言葉紡ぐ世界がすきで、皆さんが作られる俳句を聞くのが楽しく、参加してきました。

そうこうしているうちに、今回の講演は、私に、とご指名、白羽の矢が当たったのは昨年の全国俳句大会の終了後でした。つまり一年前に高士先生の突然の発案でした。俳句を詠まない人間が俳句の大会で講演するなど、恐れ多いことで、現実とは思えずそのままにしておりましたところ、2カ月前にご連絡頂いて、「そろそろ題目決めなくちゃ」ということでした。

お二人のお話をしているうちい私から提案し「鎌倉に生まれて」となりました。

私にとて、生まれ育った鎌倉でずっと、穏やかな時も激しい時も、いい時も悪い時も傍らにいつも鎌倉の自然があり、その自然に癒され、深く関わってきた自分を振り返り感謝の気持ちを込めて、子どもの頃からの思い出とともに1時間の講演を致しました。そして無事終了しました。参加された多くの方から、好評の声をかげて頂き、ホッとしました。改めてこうした貴重な場を頂きましたことに感謝いたしております。

  

  

今年の11月3日に文化勲章の栄誉に輝かれた詩人の高橋睦郎さんが、懇親会で合流されました。高橋睦郎さんと私達前川、また親戚の澁澤は、古くからのお付き合いがあります。今回のご受賞は、我が家にとりましましても、大変嬉しいことでした。

毎年恒例の全国俳句大会の一日は、俳句漬けの幸せな一日で、本日もそうした一日となりました。