鎌倉十二所吉沢川の土手の雑木の整理  鎌倉の緑に関する窓口は一本化

令和3年(2021)2月13日

鎌倉十二所吉沢川の西側斜面についてです。

場所は、県道を朝比奈峠に向かって左手に十二所神社が見える少し手前に入りますと、川に沿って奥のごぼう谷戸へと道が繋がります。この川が吉沢川です。比較的大きな川です。県道の南側には滑川が流れています。

この吉沢川の土手の雑木の繁茂が激しくなっており、ごぼう谷戸に住む友人から「土手が凄い」という表現で、先月の末に連絡を貰いました。

鎌倉市内には、多くの河川や開渠になっている下水の護岸が、多くなってしまった木々や葛等の蔓でまさに「凄い」とか「ひどい」とう言葉が相応しい状態になってしまっている箇所がいくつもあります。護岸に限らず、がけ地も同じことが言えます。

なかなか緑の伐採や処理をする事業が進まない原因には、その場所の持ち主が分からなかったり、伐採等の費用がかなりかかること、またはその土地の境界が不明ということなどがあげられます。                  これから、3月に入ると鎌倉市の来年度の予算審議になりますが、こうした緑の管理のための予算の増額が案として示されています。そして緑に関する窓口も機構改革で一本化されることになります。これは、微力ながら、鎌倉市にお願いし続けて10年かかりましたが、鎌倉市が、やっと、緑に関する考え方に変化が見られ、要望し続けてよかったと思っているところです。それは、鎌倉市は、緑にあまり手をいれずに長い間保全をしてきました。入れられずに、という方が正しいかもしれません。「古都保存法」等の法律によるところが大きいです。 しかし、緑は成長するので、それは手を入れないということは、とても無理があり、特に近年の地球温暖化により、木々の成長が早くなっており、年々手におえなくなっています。その手立てを提案してまいりました。

また、鎌倉市は、平成30年、令和元年と2年にかけて、鎌倉市内の護岸の調査を行いました。その調査結果に基づいて、優先順位を決めて設計をし、護岸の修繕を進めることになります。

今回の鎌倉十二所吉沢川西側斜面は、護岸の修繕は今のところ必要はありませんが。木々の整理です。そしてこの場所は公有地と分かりましたので、早速梅雨時期が来る前までには、木々の伐採をしながら、整理されることになりました。

一口に緑と言いましても、色々な関わりをもつ緑です。これからも一つ一つ確認しながら、コツコツと緑に関する制度の強化や拡充を進めていきたいと考えています。

これは景観の観点でも防災の観点からも大切なことだと思っています。

時間がかかりますが、緑に手が加えられて、緑の近くに住む方達が安心して、緑を愛でる暮らしを続けることができるようにしたい、と願っています。