石見(島根県)神楽を東京で。

令和5年(2023)3月18日

冷たい雨の土曜日となりました。鎌倉にお住まいで島根県出身の方にお誘い頂き、『石見神楽』を観賞してきました。東京表参道の小さな会場で開催され、演者の皆さんは、石見神楽東京社中の方達です。全員が石見出身で、地元高津川流域の美しさと良さ、そして伝統さる石見の古くから伝わる神楽を広く知って欲しい、というきも力の活動です。

     

   

 

   

 

   

  

  

  

   

  

神楽は、鎌倉にもあり鎌倉材木座の五所神社の祈年祭の際に宮司をはじめ数名で舞う『もどき)などがあり、多くの神楽を知っている訳ではありませんが、とても好きな演目です。

神楽は、そもそも神事であり、狂言や課引き、能よりももっと古い日本最古の芸能と言われています。その起源は、日本神話の中の『天岩戸伝説』に遡り、岩戸に隠れられた天照大御神を誘い出すために、宇津女命(うづめのみこと)が岩戸の前で舞い踊ったのが起源とされており、起源だけでも、神話はいえロマンチックです。

神楽の演目は、古事記や日本書記を原点とするものが多く、30種以上あると言われています。

特に、この石見神楽は、演芸的な要素が濃く、物語もわかりやすく、舞いやお囃子も激しいということで知られているということで、お誘い頂きました。

今日の演目は3つ。

『大蛇(須佐之男命が大蛇=八岐大蛇を退治する)』・『恵比寿』・『頼政(源頼政が鵺をたいじする)』でした。

決して大きくなり舞台ですが、それを一杯に使い、演者やお囃子の中に子どもも出演しており、公演中に観客の中の子どもを参加に引き込むなど、楽しみやすい演出でした。

お誘い下さったかたは、子どおの頃に地元で見て育ち、お父様が実際演者の一人として活躍されていたので、大人になって昔を思い出し、石見神楽を見ろと涙が出る、と話して下さいましした。

地域のちがいはあっても、日本のどこにでも共通する風土や子どもの頃から見聞きしちえる伝説物語が懐かしさを感じさせてくれるのだと思います。

是非、多くの人達に観て頂きたい伝統芸能と感じました。

一見は百聞に如かず~大変見ごたえのある神楽でした。

是非また機会があれば、他の演目も観たいと思います。

ありがたい時間でした。