哀しいお別れ。 感謝してお見送りさせて頂きました。

令和4年(2022)2月27日

今日は、朝から、幾つもの会議に参加して、夕方にも会議がある等、忙しない一日でした。

その丁度真ん中に、とても辛く哀しい知人の告別式に参列しました。哀しいより悔しい気持ちが勝りました。

私以外の参列された方達の間からも同じ気持ちが言葉になって交わされました。

数年前、その人は社会奉仕の精神をもって地域の福祉の向上のために長年ひた向きにボランティア活動を続けてきた方です。それがある日を境に同じ地域に住む人からすれ違い様などに、全く言われのない『暴言』を浴びせられるようになりました。その暴言をじっと耐えている時間が続きましたが、納得できるような話もできず、解決がされるこはなく、とうとうその活動から退いてしまったのです。理不尽な事件でした。

以来、その役目をされる方はその地域にはおられません。

元気で活動してきたその人は、その頃から非常にしつこい難病にとりつかれてしまい、完治することをご家族も周囲も信じて、懸命に治療をされてきました。

病気は病気と切り分けるにはあまりにも惨く、さりとて病気の原因を何と決めつけることもできずに、もどかしさを感じざる負えないために、口々に悔しさがにじみ出るのです。

以前にも似たようなことがあったことが思い出されます。

病状も治療もとても辛いのに、お目にかかると必ず優しい笑顔で接してくださり、逆にこちらの体を気遣ってくださるような方でした。

昨年の4月頃でしたか、ご夫婦で温泉治療に行かれるところに駅で偶然出会い、改札の外から姿が見えなくなるまで見送ったことがありました。

今思えば、それが最後にお目にかかることができた貴重な日でした。

いつも変わらぬあの笑顔を思い出し、感謝の気持ちを込めて合掌してお見送りをさせて頂きました。

   「ありがとうございました」