設立110周年を迎える鎌倉同人会
令和7年(2025)6月22日
今年で設立110周年を迎える鎌倉同人会は、本日の総会では、10年前の100周年を記念して造られた記念誌の発行誌に続く、110周年を記念する記念誌の発行予定などが事業計画として示されました。
私も早いもので会員になって20年になります。
総会後、110周年記念式典が鎌倉商工会議所ホールで行われ、引き続き、東京大学資料編纂所にお勤めの高橋慎一郎氏による講演『武士の都の記憶~鎌倉はなぜ世界遺産ではないのか~」を大変興味深く拝聴しました。
その理由はいくつかありますが。
中でも、遺産としてのものが形として大変少ない鎌倉である中で、高橋氏は世界遺産登録に向けて平成19年以降に推薦書を作成していたそうです。その推薦書を作成しながら、大丈夫なのか?ととても不安で、上の立場の人に何度も確認したということです。
であるならば、無理に推薦書を書いた理由は何なのだろうか~疑心暗鬼になっている中で、予算もかかり進めていたのか、と思うと、残念です。憤りも感じます。
鎌倉は江戸時代に始まった観光ブームの中で観光地の一つとなったそうで、その時代に幾つもの観光地としての逸話がうまれ、それが長い年月を経て幻想でありながら、実しやかに伝わり、今に至っている、ということが多々あると理解しました。納得がいきました。
幻想の武家の古都鎌倉です。