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学校も先生も、育てるのは私たち
19年度6月議会 一般質問からのご報告

 
 地球温暖化のためでしょうか、猛暑・渇水が心配されるこの夏です。お元気でお過ごしでしょうか。平成19年度6月議会の一般質問からご報告させていただきます。今回も教育問題に限って質問いたしました。
 いじめ、学力低下などを受けての教育改革。今年もまた、小中の公教育が大きな話題になっています。様々な問題の中で小学校の安全対策は、昨年夏に全市立小学校に警備員が配置され、地域住民のパトロールなど、行政と市民が一体となった取り組みで非常に好転しました。
 しかしその他の問題では、様々な立場から多くの意見が出されたものの、いずれも学校現場に対して、「ああしろ、こうしろ、あれが悪い、これが悪い」の指示、意見が出されただけのような気がします。
 今、本当に必要なのは、教育現場に対して、どのような具体的な支援をするか、ではないでしょうか。学校も教師も、育てるのは私たち市民です。
 
先生の勤務時間は1日10~11時間
 文部科学省の発表によりますと、公立小中高等学校の先生の1日の平均勤務時間は10~11時間で、恒常的に1日約2時間の残業をしていました。中でも教頭先生は一般の教員よりさらに1時間前後の残業で、週の勤務時間は60時間にもなります。
 鎌倉市立の小中学校には約500人の先生がいますが、毎年20~30名のベテランが退職していきます。毎年の教員数は小学校で横バイ、中学で微増の傾向で、先生の就労状況は変わりそうもありません。鎌倉市では市独自の非常勤講師も採用しています。
 しかし最近ではこれから書きますように、先生は益々忙しく、子どもと向き合う時間さえままなりません。先生の業務内容を考え直し、もっと人的支援が必要です。
 

「教える」以外の仕事に追われる先生たち

クレームをつける保護者たち

 「モンスターペアレンツ」あるいは「いちゃもん保護者」という言葉があります。理不尽な要求を一方的に学校に突きつける保護者たちを指します。「子どもが学校のガラスを割ったのは、校庭に石が落ちていたからだ」など、様々なクレームを延々と言って来る人がいます。
 現在は担任教師や教頭先生が対応していますが、とても先生方では対応できない場合も増えています。鎌倉市ではそんな場合、「鎌倉市学校教育対策委員」を派遣するシステムが作られましたが、これも問題がこじれた場合であって、先生に代わって理不尽なクレームに対処する体制を作り、先生が子どもたちに向き合う時間を確保し、授業に集中できるようにしたいと思います。
 
困っている子どもたちのために
 「発達障害」という概念が生まれて、「困った子」は「困っている子」へと発想が根本的に変わりました。今年度から制度化された特別支援教育。障害を持つ子だけではなく、支援を必要とする子ども全てを対象(全児童・生徒の6.3%といわれる)として、チームで支援していこうというものです。
 その中心となるのが各校の担当教員である「教育相談コーディネーター」。いま各校に一人いますが、支援の中心となるだけに、多様な能力、多大な時間が求められ、きわめて大きな負担がかかります。このように、きめ細かな教育が行われれば、益々教員の負担が高まり、授業に集中できない状態になります。サポートする人材が必要です。
 
給食費未払い、督促は先生の仕事か
 保育料の滞納と共に問題になっている給食費の未払い。全国の小中学校の滞納額は22億円を超えています。問題は払えるのに払わない保護者が多いことです。
 鎌倉市の場合、給食費は月額3,600円。17年度の未納は約68万円、18年度は約110万円と年々増える傾向にあります。未納に対する対応は、各校とも電話、文章での督促、あるいは夜に校長先生が家庭を回って集金している例もあり、学校現場の大きな負担になっています。
 保護者のモラルの欠如が先生の仕事を多忙にしている例ですが、督促や集金が先生の業務であることに疑問を感じます。自治体によっては「3カ月滞納した場合は給食を停止する」というところもあるようですが、何か方法はないでしょうか。
 
全国学力調査の結果を活かして欲しい
 去る4月24日、43年ぶりに全国学力・学習調査が行われ、小6、中3の233万人が参加しました。学力低下を受けての調査で、学力の現状、家庭での学習時間などの状況を調査するものです。学校間の学力差や、地域間の学力差を調査・比較するのが目的ではありません。しかし、もし市内各校、あるいは他都市との間で、埋めるべき学力差があるのであれば、ぜひ対応していただきたいと思います。
 例えば好成績をあげた学校の授業方法を参考にするなど、学校間の情報交換をしっかり行って欲しいものです。また今回は学習状況調査も行われています。3者面談の折りなど、それぞれの児童・生徒に応じた学習支援に活かすこともできると思います。

震度6強で倒れる校舎・体育館の補強を
 6月8日に文部科学省が発表した公立小中学校の校舎・体育館の耐震性。鎌倉市の場合、全棟数105棟のうち、耐震性がないと判断されたのは26棟。そのうちIs値0.3未満(震度6強以上の地震が発生した場合、倒壊する危険性が高い)の校舎・体育館は8棟あります。
 内訳は、校舎では深沢中学校西棟、大船中学校、岩瀬中学校管理棟の3棟。体育館では第一小学校、富士塚小学校、御成中学校、玉縄中学校、大船中学校の5棟です。
 子どもの安全に直接係わることであり、また災害時の緊急避難場所にもなっていることでもあり、可及的速やかに耐震補強をお願いしましたが、改築予定の第二中学校、大船中学校を除いて、平成22年度までに完了したいとのお答えでした。
 
 6月議会では上記の他にも、小中学校の情報教育などについても質問しました。
 給食費の未払い、理不尽な苦情を言う保護者の登場に見られるような市民のモラル低下。先生は学習以前の問題で疲労しているのが現状です。
 「先生という権威」を引きずりおろすのは快感でしょうが、今私たちがすべきことは、真剣に仕事に取り組む先生を評価し、働く環境を整えるべく手助けをすることだと考えます。
 互いに尊敬して思いやる。学校も先生も育てるのは私たち市民です。
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