2011年10月
2011年7月
2011年4月
2011年1月
2010年10月
2010年6月
2010年1月
2009年4月
2009年3月
2009年2月
2009年1月
2008年11月
2008年10月
2008年7月
2008年5月
2008年3月
2007年12月
2007年9月
2007年7月
2007年4月
2007年1月
2006年10月
2006年8月
2006年5月
2006年1月
  
18年度12月議会 一般質問より
 
平々凡々でありますように
でも、3度目の「いじめ」対策

 
 新春のお慶びを申し上げます。この1年が平凡だったと思われるほど、何事もない年であるように祈らずにはいられません。昨年は虐待に始まり、いじめに終わるという、子どもたちにとって受難の1年でした。今年こそ、街中に子どもたちの笑顔があふれて欲しいものです。
 18年度12月議会からのご報告をさせていただきます。この議会では多くの議員がいじめ問題を取り上げましたが、私もいじめに絞って質問いたしました。
 
いじめは社会現象
 
 いま一連の「いじめ問題」は教育現場で起きているから教育問題となっていますが、実は深刻な日本の社会問題です。9月議会で「児童虐待」を取り上げましたが、これも親の子どもに対するいじめです。私たちの社会は、いつでも誰でも、その刃を向ける、向けられる立場になりうる環境にさらされています。
 ならば、その環境を作らないようにするのは何か、と考えれば、「教育」です。すでに手遅れな大人たちはおいておき、未来のある子どもをきちんと育てることに希望を持とう、ということなのです。その「教育」とは、子どもの頃からの日々の、あらゆる場面での体験や経験、その折々に教えられる倫理観、正義感、道徳観です。
 1980年代、1990年代、いじめが大きな問題になりました。私の子どもたちも、その中で様々な経験をして育ってきました。また同じことの繰り返しです。一体なぜ、「いじめ」は無くならないのでしょうか。
 
鎌倉市のいじめ
 
 平成18年6月の教育委員会の資料によれば、鎌倉市の市立小中学校がいじめと認めた件数は、16年は21件、17年が35件、18年の数字は出ていませんが、おそらく倍増することでしょう。また、ある学校が突出して多いという現象もでています。
 しかし、この数字自体にそれほどの意味はありません。いじめは一種の流行現象であり、何を持っていじめと認めるかは主観的な問題でもあります。いじめはどこにでもある、と現場が常に認識して意識的に取り組む、そういった学校ほど高い数値が出ているのかもしれません。
 鎌倉市教育委員会は昨年11月30日に、市内の市立小中学校の全生徒、児童に緊急アピールを出しました。もしいじめられていたら、誰かに訴えなさい、命を大切にしなさい、もしもの時のために、相談電話番号も書かれたもので、素早い対応だったと思います。
 
文部科学省のいじめ通知
 
 10月19日には文部科学省から「いじめ問題への取組の徹底について(通知)」が出されました。いじめへの現場での取り組みが、こと細かに書かれていますが、いずれも対症療法ばかりです。いじめを助長、見逃した教師への懲戒や、加害生徒への出席停止なども見られます。しかし、出席停止した後はどうしようというのでしょうか。
 今回のいじめは、80年代から3度目の大問題化なのです。それに対して、こと細かな対症療法ばかりを書き連ねたこの通知には違和感を覚えます。緊急な対症療法はもちろん必要ですが、もっと根本的な、いじめを無くす対策は無いものでしょうか。
 
いじめを無くすために私の要望
 
1. いじめを受け、学校内で解決できない場合の特例処置として、学区外への転校。
* 校長が必要と判断すれば認められるとの答えがありました。
2. 生徒・児童の環境、状況判断のために、教師による家庭訪問の再開。
* 9月議会「虐待問題」でも要望したものですが、再開に向けて取り組むことになりました。
3. スクールカウンセラーの小学校への配置。
* 学校における相談体制を充実するために、早期に配置できるように働きかけると回答されました。
4.  子どもの逃げ場としての図書館の充実。
  *図書室は孤立が目立たない場であり、落ち着ける場であるため、毎日ではないが専  
   門員や読書活動推進委員を配置して、充実に努めているそうです。
5.  話し合いや行動を起こすなど、子どもたち自身でいじめへの取り組みを。
* 学級活動や道徳の時間に「生命を尊重する心」、「他人を思いやる心」など、心の教育の充実に努める、との返事はありましたが、子ども同士の自主的な集会開催を促す、など新たな取り組みの回答は得られませんでした。
6.  学級支援員、学級介助員など、人的資源を増やして、学校現場を援助して欲しい。
* 具体的な回答はありませんでした。しかし、小中教職員の2割は1カ月当たり80
時間以上の超過勤務をしているという調査もあり頑張れ、頑張れの精神論ばかりでなく、人的資源の援助無くしてはいじめの解決はむろん、学力の向上もおぼつかないでしょう。
7.  ブログ、チャット、メールなどの使い方にも注意を与えて欲しい。
* 中学ではコンピュータの持つ便利さと危険について学習しており、その学習を通
して注意を与えている、とのことでしたが、使い方によってどれほど人を傷つけるかについては、小学校からの学習が必要だと思います。
 
子どもたちに夢と希望がない 
夢と希望を与えてください

 
 今のままではいじめは無くなりません。なぜなら面白いからいじめるのであり、ストレス発散であり、他者に対する優越感であり、自身のアイデンティティー(自己の存在証明)だからです。
 いじめよりも面白いことを見つけさせること、いじめによる優越感を必要としない生きる目的を持たせること、自分が他から愛される存在だと信じさせること。では、その方法はあるでしょうか。
 結局は大人をして語らせること、子どもたちに真摯に話すことです。大人の中には子どもたちに見せるべき背中を持った方がいらっしゃいます。とりわけ鎌倉には様々な世界での著名人は多いでしょう。その方々に自分の人生、真面目なまっとうな努力の世界を語っていただくのです。
 人をいじめて笑いをとるTVのバラエティー番組、ゲームの怖さ、それに比べればあまりに地道な方法ですが、この繰り返ししかないのではないでしょうか。月に1回でも、全市の小学生、中学生がそうした話を直接聞ける時間、システムを作ってあげられないでしょうか。鎌倉市全体の取り組みとして、市民の協力が今こそ必要です。

当サイトで掲載されている記事、画像は一切の無断転載、二次利用を固く禁じます。
Copyright (C)www.maekawa-ayako.net All Rights Reserved.