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子どもの安全、教育を考える
市立の16小学校に警備員配置

 
春の陽ざしが待ち遠しい季節です。今年最初の前川あやこレポートをお届けいたします。  私の今年のテーマは一所懸命。鎌倉に生まれ育った私が、このまちにどんな恩返しができるのか、教育・子育てを中心に、地域の再生を目指して努力したいと思います。  今年のお正月、鎌倉は穏やかに明けました。しかし、昨年末の広島県と栃木県の小学1年生女児殺害事件に見られるように、子どもたちの安全が脅かされ、いつまた同様な犯罪が起こされるのか、不安な日々が続いています。  比較的安全と言われる鎌倉ではありますが、けっして他人ごとではなく、子どもを守り育てるために、早急に、あらゆる手だてを考え、実行していかなければならないと思います。
 
市内の市立全小学校に警備員配置を決定
 昨年の6月、9月の鎌倉市議会定例議会で、私が要望してまいりました、市立小学校への警備員の配置が決まりました。  鎌倉市教育委員会は、学校内での子どもの安全を守るため、市立全16の小学校にこの7月から専門の警備員を配置することを決定しました。計画では校内に警備ボックスを置き、十分に訓練、教育された警備員が朝7時から午後4時まで常駐し、学校内外の巡視もします。  これまでも施設面の安全対策として、門扉やフェンスの修繕、小中学校全校にモニター付インターフォン、不審者の侵入を検知するためのセンサー、全小学校への防犯カメラの設置が図られていますが、この警備員の配置で、学校内の安全は一段とアップ。保護者の方々の安心も増すことでしょう。  この上は、各校の防犯マニュアルの作成、不審者侵入を想定した防犯訓練、防犯教室などのソフト面を充実させ、さらに安全な学校をつくりあげたいと思います。
 
人を見たら不審者と思え、子どもの安全
 いま、各小学校やご家庭では、知らない人と話をしないように、近づかないように、道を聞かれたら1.5m以上離れるように、学校の帰りは道草しないように、公園は危険ですよ、と教えられています。人を見たらドロボウと思え、と教えるしかないのです。  昨年12月の定例議会での私の一般質問でも言いましたが、昨年上半期に全国の小学生があった被害は、殺人13人、強姦27人、強制猥褻53人。この数字を見る限り、今は子どもたちにこのように教えるしかないのです。  しかし、本当はこれではいけないと、どなたも感じるのではないでしょうか。これでは大人に対する信頼感、社会に対する安心感は育ちません。子どものコミュニケーション力は育ちません。子どもに対する犯罪を犯す人の多くが、人と話をすることを苦手としていると言います。このような教え方だけでは、次の犯人を育てる可能性もあります。
 
地域で守る、地域のコミュニケーション
 鎌倉市役所では、小学校の登下校時に合わせて、市の車で通学路のパトロールを行っています。また消防車によるパトロールも開始されました。  学区によっては、地域のボランティアたちが登下校時に街角に立ったり、通学路をパトロールして子どもたちに声を掛ける運動も始まっています。  まだそういった組織がつくられていない地域でも、子どもたちの登下校時にはなるべく地域の人が表に出る、そして子どもたちに声を掛ける。地域の人同士が挨拶をする。それによって不審者を近づけないなど、今日からでもできることがあります。これは子どもたちを守るだけではなく、地域の防犯にも役立つことです。  このように地域の大人が子どもたちを見守り、声を掛けることで、子どもたちが教えられているコミュニケーション拒否、大人への不信感もぬぐえるのではないかと思います。
 私は、昨年6月の定例議会で小・中学校の空き教室の質問をしましたが、それも、学校を中心とした地域コミュニティーをつくるために、空き教室が利用できると考えるからです。  それにしても、子どもたちが自動販売機でお酒もタバコも自由に買える、ポルノ雑誌やビデオは見放題。こんな状況でゆがんだ性感覚を持つ人々が増えるのは当然です。鎌倉市だけでどうにかできる問題ではありませんが、犯人をつくらない、ということをもっと社会全体が考えるべきではないでしょうか。
 
職員室に冷房を!  昨年9月の定例議会の一般質問で、私は職員室に冷房を設置するよう要望しました。鎌倉市立の小中学校では、職員室に冷房のある学校は1校もありません。また、まだ設置の予定もないとのことです。  昔は、夏休みは先生方も休みでした。しかし今では、5日間の夏期休暇以外は原則出勤で、室内気温が35度以上になる中で、先生方は仕事をしています。子どもたちのための設備が先、ということは解りますが、子どもたちには夏休みもあり、夏の暑さがますます厳しくなる中、いくらなんでも、という気がします。ぜひ、早急に職員室に冷房設備をつけて欲しいと思いますが、いかがでしょう。
 
一律30人学級に反対します
 昨年12月の定例議会、その中の文教常任委員会の中で、30人学級が討議されました。30人学級とは、現在1クラス40人以下と決められているのを、30人以下にする、というものです。  自民党から共産党まで、ほとんどの議員が賛成する中、私は一律に30人学級にすることに反対しました。賛成する方々の理由は、学力が上がる、先生の目が届きやすく、いじめや学級崩壊が避けられる、というものです。しかしそうでしょうか。  40人学級の現在でも、実際には20数人から30数人のクラスがざらにあります。30人学級というのは31人の生徒がいれば15人と16人に分ける制度です。児童・生徒は減り続け、先生1人当たりの生徒数も減り続けています。昭和55年に先生1人当たり25名の生徒だったのが、平成16年では14.7人まで低下しています。この間、学力は上がったでしょうか。下がり続けています。学力低下は1学級の生徒数ではなく、他の要因です。  いじめはどんな少人数でも起こります。それどころか、人数が少なければ、いじめにあった子どもの逃げ場がないのです。学級崩壊にしても同じ。問題を起こす子が1人でもいれば、先生はその対応に追われて、他の子どもは自習ということになってしまい、学級人数の問題ではありません。  15人や16人のクラスではドッジボールもできません。学校でやるべき団体生活も身につきません。学校は保育園ではありません。社会のルールを身につけ、大人に育てて行く教育機関です。  いまの学校に問題があるのは確かです。しかしその解決策は、30人学級ではありません。
 
普通学級の介助員・援助員の増員を
 昨年の9月、12月の定例議会で、私は続けて介助員・援助員の問題を取り上げました。最近の小中学校の普通学級に、授業中特別な配慮が必要な子どもが増えています。その子どもたちの手助けをするのが介助員、援助員です。現在、鎌倉市では介助員が13名、小学校8校11名の児童に対して、援助員は4名、小学校3校、中学校1校の4児童・生徒に対して派遣されています。  この制度をもっと活用して、先生の負担を軽減し、その分、授業に専心していただく。30人学級にするより、よほど効果的ではないでしょうか。  また神奈川県には、学級運営等改善非常勤講師の配置という制度があります。これは学級運営等の改善を図るために非常勤講師を配置する制度で、平成17年度には鎌倉市の小学校2校の2学級に配置されています。  この制度をもっと活用し、さらには市独自で非常勤講師を採用し、進度別授業など、教育の充実を図ることが可能です。30人学級という画一的な、大変な財源を必要とする方法よりも、有効な手だてがあるのです。
 
 義務教育を9年から11年へ  政府・与党は小中学校の9年間と定められている義務教育に、幼稚園などの幼児教育を加え、期間を10~11年間程度に延長する方針と、1月1日の読売新聞で報道されました。最近では小学校低学年で、集団生活になじめない児童が騒いで授業が混乱する、いわゆる「小1問題」が起きており、学力差が拡大する原因ともなっています。政府では2009年以降の実現を目指しているとありますが、そうであれば学校教育に新しい可能性が開かれると思います。  海外では英国がすでに義務教育を11年としています。今問題となっている、学力格差の基本は、学ぶ姿勢を小学校低学年で持っているかどうか、小学校に入る前に、その躾が出来ているかどうかで、大きく違います。そのためにも、義務教育延長には賛成です。30人学級などよりも、4~5歳児の義務教育化で学力向上と、教育の充実を図るべきではないでしょうか。
 
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